代表紹介

「中堅企業の魅力を再定義したい」

優れた技術も、堅実な経営もある。
なのに、なぜか伝わらない。知られていない。
中堅企業が本来の力を発揮するには、
その魅力を“再定義”することから。
もっと大きな力が湧いてくるはずです。

i-Branding代表 庄司千香

■中堅企業には魅力がいっぱい

ある日、ラジオから「今年を中堅企業元年とします」というニュースが流れてきました。
“中小”ではなく“中堅”にフォーカスした日本政府のメッセージに、私は思わず耳を傾けました。ずっと感じていたことが、ようやく社会的にも言語化されたようで、静かな興奮を覚えました。

中堅企業には、大手企業に負けない秩序と品格、そして現場の裁量の大きさと骨太なチャレンジ環境が共存しています。

にもかかわらず、自社の個性や技術の価値を伝えることが足りず、自社の肯定感が育ちにくい構造がある。というのも、多くは最小限のバックオフィスで回していて、経営の意図や事業の特性を社内外に翻訳・伝達する“ブランディング機能”が存在していません。
そのため、採用・営業・マーケティングが場当たり的に進められてしまっている。

この構造的な“もったいなさ”にこそ、私の経験を活かしたい。

そう確信し、私はi-Brandingを私はそれまで所属していた企画・デザイン会社とは別の役割、“実務伴走型の組織づくり会社”として立ち上げました。

■気づけばずっと産業系企業が身近に

私は、硝子メーカーの開発技術者だった父の影響で、研究や大学、工場という言葉が日常にある暮らしの中で育ちました。

社宅に住み、工場祭を楽しみにし、24時間止まらない窯のために夜勤のお父さんが友達の家で昼間に寝ているのも当たり前。製造業に働く人たちの生活とリズムがすぐ隣にありました。

新卒で入社したのは、日揮というプラントエンジニアリング企業。
配属された教育研修や秘書室といったバックオフィスの現場で、社会人のスタートを切りました。
この時知り合ったたくさんの同僚や先輩、後輩は今でもともに働くご縁があります。

その後は外資系製造メーカーのマーケティング職に。

展示会で「伝わりにくい技術を、どうすれば人に伝えられるか」に向き合った企画が大きな反響を呼びました。

ありがたいことに営業としても結果を出すことができ、「伝えること」の力と責任を、現場で実感しました。

■「芯を食った企画」を携えて、表現の現場へ

展示会の成果をきっかけに、当時の取引先だったデザイン会社から「企画が芯を食っている」と声をかけていただき、転職。

広報・ブランディングがらみのデザインディレクションに携わるようになります。

さらに、社内で経営企画・組織づくりのリーダーを任され、人材採用・教育・制度設計など、人の感情を扱うマネジメントの難しさにも直面しました。

試行錯誤の日々でしたが、この経験があったからこそ、私は組織の空気の変化の速度、人の動きに敏感でいられるようになったと思っています。

■ブランディングは「誇りを納品すること」

技術には、社会の構造を変える力がある。
人が同じ方向を向き、誇りを持って働けるようになると、組織は足し算以上の力を発揮します。

そして、その変化を導く経営という営みに、私は心から敬意を持っています。
i-Brandingは、そんな経営の想いや会社の“芯”を言語化し、組織に根づかせるブランディング支援を行う会社です。

社員が「自分の会社を、誰かに誇って話せる」ようになること。

経営の意図が、現場の言葉になって語られていくこと。

それが、企業のエンジンになる——そう信じています。